瀬戸の白磁は、透き通るような清潔感が特徴。さすがは、良い土が出るとたとえその上に小学校が立っていても移設させるという、元祖・陶磁器の町です。そんな瀬戸の白を引き立てるのは、品の良い呉須の色。目になじむ落ち着く青が、お茶はもちろんのこと、向付としてお料理にも重宝しそうな逸品です。
作るのは、「眞窯」の加藤眞也さん。鋳込みの技法を使った磁器ならではの成型方法を得意としています。この「寿づくし」は眞窯が20年近く作り続けているテーマの一つ。あるとき、中国・広西永福県にある鍾乳石の岩壁の「寿字岩」に由来する「百寿図」のことを知り、調べているうちに、その様々な字体が持つなにやらおかしげだったりかわいらしかったりするさまにすっかり魅せられたとのこと。人の顔に見えてきたりすることも。作るほどに、筆を取るそのたびに、いろいろな発見があるそうです。
すっ、すっ、と迷いのない面相筆の動きには思わず見とれてしまいます。使う人のシアワセを願いつつ、おめでたいシーンにも普段使いにもさらりと寄り添える懐の深い器を、飄々と淡々と作り続ける眞也さんは、おひとりでヨーロッパにスキーに出かけてしまうようなアクティブでおしゃれな御方。作り手の息遣いを感じる、ずっと大切に使いたい器です。
Spec
サイズ:本体 φ65×H60mm 桐箱 W385mm D82mm H82mm
素材:本体=磁器
※専用桐箱が横長のため、通常の御熨斗掛け、御名入れができません。
発送について
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つくる人
加藤眞也