「おりん」の使い方が、近年、とても多様になっています。
日常生活で耳にする音は、おそらく、自らが発するよりも、受動的にキャッチするものの方が多いのではないかと思われます。風の音、鳥の鳴き声、街のざわめき、なんらかの合図となる伝達音も、誰かの話し声も、みな受動的です。
一方で、「おりん」を鳴らすのは、無口な方にも、楽器と無縁の方にも、非常に簡単な「能動的音出し」です。そして、極めて省力であるにもかかわらず、澄んだ響きによる効果は絶大。気分転換、目覚め、清め、瞑想、ヒーリング、など、より良き前向きな行動のきっかけに「おりん」を使う愛好家が増えているのは、非常に効率的だからなのかもしれません。
さて、この「おとずれりん」、とてもコンパクトなサイズながら、澄んだ清らかな音色を発する本格派の正統派です。
まずはこちらから音色をご確認ください。
「おとずれりん」の名前の由来は、「音連れ」です。
古来、人びとは風のざわめきや木々のすれ合う音に神霊が訪れる気配を感じ、神はいつも音とともにやってくると考えていました。「音連れ」は神のご来訪を意味する言葉で、「訪れ」の語源だと考えられています。
やがて人びとは自ら音を発して「神」「仏」の訪れを促し、それを待つようになりました。おりんは、その音を発する典型的な道具です。
自ら音を鳴らして良きことを招こうとするのは、プリミティブな「音のチカラ」に素直に従う、とても自然な行為なのではないかとも思えますよね。
おとずれりんは、手のひらに乗ってしまうほどの小さなサイズ。台座と一体型で、スッキリした清潔感を保ちます。蓮の花の蕾をかたどったりん棒は、おりんの中央に立たせてセットでき、非常に始末がよいのもポイント。鳴らしてすぐりん棒をしまっても音の響きは影響を受けずに続きます。
非常に重宝する道具です。
Spec
おりん:φ65×H48mm
りん棒:φ20×H55mm
素材: 銅合金製(おりん)、銅合金一部亜鉛製(りん棒)
伝統工芸高岡銅器
発送について
つくる人
関菊
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