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デザイナー、スズキヨシフミさんの場合

スズキヨシフミさんのよりどころ

これは、なんですか?

― 居間の床間に作った神棚です。

お守りや御朱印帳といった日本の神社由来のものから、台湾で買い求めた数珠、更にプラスティック製の遮光器土偶や、ドイツ玩具のプレイモービルなどお気に入りのオブジェも。都合良く言えば、まさに八百万の神の集う場です。

水引が巻かれた熨斗袋は、京都・五山の送り火の消し炭です。玄関や軒先に吊るすと魔除け・厄除けになるということで頂きました。これでは家の中にまで入られてしまうのですが、やはり神棚の前だなと。

 

「こだわり」ポイントは?

― 特になかったのですが、こうして正面から見ると、神棚・グラス・苔玉スタンドのシンメトリー性でしょうか。この形は固定で、自分で入手したものや友人から頂いたものが、その時々で手前に並んでいます。

 

よかったことや、ジンクス、自慢話など

― 生活のリズムを担う中心としての存在です。
例えば遮光器土偶は、旅行の際に持ち出して先々の風景の中で写真を撮っているのですが、帰宅してここに戻すことで、無事に旅が終わったという気持ちになります。
より日常的には、毎朝、グラスの水を換えること。寝坊して朝食をとる時間が無くても、水を換えないと家を出ることがためらわれます。

嬉しいこともありました。
月2回、この居間をスタジオに配信するユーストリーム番組の技術担当をしています。その番組の準レギュラーの画家の方が出演で来られる度に必ず手をあわせてくれるのです。もちろん、こちらから頼んでなんかいません。他者が大事にしている場所や物事に敬意を払う姿勢に感じ入ると共に、私もそうありたいと思うのです。
  

 

スズキヨシフミ

ゲームメーカー勤務、時々ライター
不忍ブックストリートスタッフ・不忍ブックストリーム(ユーストリーム)配信技術担当

http://imaginarybeings.com/wordpress/