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雲棚、いまどうなっているかといいますと

ご無沙汰です!Y2有井です。

毎日とても暑いですね。台風も近づいています。
みなさまいかがお過ごしでしょうか。

さて、先日、井波に行ってきました。

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この日、富山県は37℃・・・

の外気も、ものともせずです!

というのも、

昨年3月のTV「ソロモン流」以来、信じられないくらい多くのみなさまにご購入いただきました

ここかしこ大ヒットオリジナル商品「雲棚」の、リニューアルの打ち合わせだからです。

雲棚(クス)

これまで、井波の職人さんたちも私たちここかしこも、

「作り続ける」ことの大変さを、真に理解できていないところがありました。

お寺の欄間や、お城の御殿の修復や、常に「1点もの」の作品を手掛けてきた井波の職人さんたち。

決めた1つの仕様の「製品」を、同じテンションで、できるだけ同じ品質で、一定の数、「作り続ける」ことは、

国産の天然の木を相手に、人間の手で彫っているという、生き物x生き物の勝負にとって、

簡単なチャレンジではないということを、1200台以上作ってみて、ようやく分かったのでした。

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私たちの共通の思いは、こんなにたくさんのお客様に支持していただいて、

みなさまの幸せを祈るお札を支えるところに飾っていただいて、

そんな素敵な商品を作ることができたのだから、

これからも、5年、10年、と、作り続けていきたい、ということです。

神さまのお札を大事にお祀りしたいというキモチに、時代は関係ないだろうと思っています。

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こんなに作ることになると予想していなかったから、

最初は、欄間の端材や、個々の工房で大事に取っていた材料で、細々と作ってました。

でもそういう材料を、おかげさまですべて使い尽くしてしまって、

雲棚用の材料として改めて調達しなければならなくなったのだけれど、

その時のままの値付けで、しっかり吟味してよい材を調達するのがとても厳しい。

節や特殊な模様を検品ではねているから、歩留まりがとても悪く、数を作るほど不良在庫も増えて、

けれど検品を緩くすることは、お客様への背信行為なのでできない。

そんないろんなジレンマを、この半年、ずっと抱えながら製作してきて、作るほど苦しくなって、

とうとう無理の限度まで来たので、6月の販売分で一時お休みとさせていただいたというわけでした。

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喧々諤々、総勢20名あまりの作り手さんたちといろいろな議論を重ねまして、

初冬あたりから、また「雲棚」を再開するめどが立ちました。

値上げは、させていただきます。これまで頑張ってきたけれど、しかたありません。

そのかわり、雲が、大きくなります。

個体差の、特殊な模様も、それぞれレアでとてもかっこいいから、限定で、店頭に卸も始めます。

あと、右向きと左向きと、両方、作ります。

(現行の雲が両方右向きなヒミツ・・・最初のスペックを作った時のオブザーバー・花嶋さんと大野さんが

2人とも左利きだったから!)

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前向きな話し合いを終えて、お昼ごはんです。(みんなアイディア出しに疲れ果てている・・・)

井波彫刻を支える、スーパーゴットハンドのみなさまと、旬の鮎を食べに行きました。

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鮎を待つ間も、雲棚のよりよき未来へ話は尽きません。

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一同、これも、雲に見えてきてしまいます。

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きらーん!役得です!

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串は捻りながら抜きます。

井波の職人さんの中には、ワンシーズンで900匹釣るというセミプロもいるそうです。

1000じゃなく900というところがいいですね。

庄川の鮎は、苦いんだそうです。でも、甘かった。にが甘かったです。

よい打合せができたあとだから、余計おいしかったです。

今回は37℃。前回は、こんなでした。

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次回は、春か秋に、再訪を誓います。

雲棚再開まで、どうぞ、温かく見守ってください。