年をとった。
年を重ねると、故郷に行く回数も増え、
自然とお墓にも足が向く。
そういうことで、
いつものように、ごろうおじさんが運転をすること30分、
山際のお墓に到着。
先に車から出たごろうおじさんが、ワタシを誘って、
ごせんぞさまの眠る場所を教えてくれたら、
今度はワタシが大きくなった妹を導いて、
お花を手向けさせます。
おじいちゃんには、お線香を用意させる。
みんな「なむ〜」とか言っている。
しばらくすると、お墓参りに飽きたごろうおじさんが、
縦横無尽に移動し、
そこら中をかぎはじめて、
じっとむこうをみつめている。
そうか、古くから知っているような馴れ馴れしい態度で、
はじめたあった人たちに媚を売って、
オヤツをもらおうとしているんだな。
さすが11歳。
さあ、栗拾いをしてかえろう。
[まめが散歩したところ]
●岡山県総社市
少し前、話題になった柴犬の「二葉」が警察犬になるために審査が行われた場所が、この総社。ごろうおじさんが住んでいる隣の市。桃太郎伝説の鬼ノ城や、五重塔など古くから自然と共に歩んできた緑豊かなところ。
一度でもいいから警察犬「二葉」のお顔を拝んでみたい。
http://matome.naver.jp/odai/2131130361818925501
「ただの犬のただの散歩」では、東京キッチュの”看板しない犬”まめの、散歩の軌跡を通して、都内で感じられる自然をご紹介致します。まめの住む谷根千エリアは交通量の多い不忍通りに接していながらも、不思議と緑に触れ合うことのできる場所です。その理由に、都内にしては広大なお墓・谷中墓地、お寺や神社が数多く残る寺町ということがあげられます。今では珍しい”土”の地面もお寺や神社だけなく小さな路地を進めばばったり遭遇!ということも少なくありません。そんな谷根千を中心に、どこにでもいるごく普通の犬の、いつもどこかでおこなわれている散歩を通して、みなさんも一緒に、都内に残る自然を感じていただければ幸いです。
文章・撮影と散歩は、とある夫婦( (株)クスール代表と、東京キッチュオーナー )と、その飼い犬、まめとで行ってゆきます。
(株)クスールとは、Webの技術で「もっと面白いものづくり」に取り組む会社。
ウェブサイト、モバイルアプリなどを中心に企画・制作を行っています。
その他、WebのイベントdotFesや、京都精華大学との産学連携スペースkara-Sなどの運営も行う。
東京キッチュとは、和&ユニークをテーマにセレクトしたオンラインショップです。
会話の弾む楽しいグッズをご用意しております。
とっておきの一品で、贈る人との距離を縮めてください。